土用の丑の日といえば、うなぎを食べるのが定番です。
でも、うなぎを食べるということ以外は、いったい何のことか知っている人が少ないのが土用の丑の日。
土用とは?土用の丑の日はいつ?年に何回あるのか?うなぎを食べる理由や由来をご紹介します。
土用の丑の日 土用とは?
土用とは季節の変わり目のことをいいます。
具体的に今の暦でいうと、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間。
もともとは、中国の五行思想(五行説)が起源となっています。
五行思想では、この世のすべてのもの木火土金水の5つにあてはめます。
季節を木火土金水にあてはめたのが、こちら。
木・・春
火・・夏
金・・秋
水・・冬
土・・それぞれの季節の変わり目
「土用」とは季節の変わり目のことをいいます。
そして、本来、土用とは「土に感謝する時期」であり、土用の丑の日とは、田畑を休ませ、土を耕すのに使われていた水牛を休ませるという意味合いもありました。
そして、土と牛にちなんで「黒い物を食べる」という習慣があったのです。
なので、もともと土用の丑の日は、黒い野菜(ごぼう)や黒い魚(鯉、フナ、うなぎ)などを食べる日だったのが、今ではうなぎを食べる日となっています。
土用の丑の日は「う」のつくものを食べるといわれることもありますが、本来は「黒もの」を食べる日だったのでした。
土用の丑の日はいつ?1年に何回あるの?
今年(2015)の土用の丑の日は 7月24日と8月5日です。
土用は各季節、つまり年に4回ありますが、「土用」と言えば夏の土用を指すことが多いです。
土用の期間は、季節の変わり目の18日間。
夏の土用は、7月19日~8月7日まで。
そして、丑の日は、十二支を1日ずつ順番にあてはめたものなので、12日で一回りします。
土用の期間に巡ってきた丑の日を「土用の丑の日」といいます。
土用の期間は18日間なので、その間に丑の日が1回やってくる年と2回の年があります。
土用の丑の日にうなぎの理由は?
土用の日にウナギを食べる理由は、いくつか説があり定かではありません。
一番有名なものが、商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため平賀源内に相談にした。源内は、「本日丑の日」と店先に貼り出すことをすすめた。それが評判となり、その鰻屋は大変繁盛。その後、他のうなぎやも真似をするようになり、土用の丑の日にうなぎのる風習が定着したというものです。
実際に、うなぎは、産卵前の秋が旬でです。
夏のウナギは痩せていて、旬のものに比べる脂ののりが落ちます。
ただ、土用の丑の日のころは、暑さも厳しく、夏バテしやすい時期。
食べ物もさっぱりしたものに偏りがちです。
そんなときに、ビタミン類を多く含み、エネルギー減となる脂肪を多くふくむ「うなぎ」は、夏バテ防止にぴったりの食材です。
そんなところが、土用の丑の日といえば「うなぎ」がひろがったのかもしれませんね。
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